観光
袋井市の「常林寺/じょうりんじ」でファン ボイ チャウ(潘佩珠) が建てた浅羽佐喜太郎記念碑
袋井市の南にあるお寺「常林寺」には浅羽佐喜太朗記念碑があります。
1918年(大正7年)に建てられた大きな3m近くもある石碑は袋井市とベトナムを結ぶ記念碑です。
この石碑はファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)というベトナムの民族主義運動の指導者が建てたのです。
ベトナム出身のファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)は、日本在住時にフランスからの独立をするために行っていた人材育成のための東遊運動(ドンズー運動)をしていました。
その東遊運動は志半ばでフランスから日本政府への圧力により、途中で継続ができなくなり、その時にファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)を助けたのが神奈川県小田原で開業医をしていた”浅羽佐喜太朗”氏。
浅羽佐喜太朗氏は今の金額にして1億円ともいわれるほどのお金をファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)に渡し支援したのです。。
日本を離れた後も中国やタイ、ベトナムで独立運動をしていたファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)の功績はベトナム人ならみなさん知っているそうです。
浅羽佐喜太朗氏の死を知ったファンボイチャウは危険を冒して日本に密入国&浅羽佐喜太郎氏の故郷である現袋井市に訪れ、当時支援してもらったことの感謝の意を表すために石碑を建てました。
ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)だけでなく、ファン氏の想いに賛同した当時の東浅羽村の村長や地元の人も石碑を建てるために必要な資金の協力をしたそうです。
※浅羽佐喜太朗氏は旧浅羽町の出身。
石碑がある「常林寺」は袋井市の南部にあります。
田んぼに囲まれ、静かなお寺にあるのです。
お寺の入り口を入ってすぐ左側に石碑は堂々と立っています。
石碑の近くにある大きめのパネルでファンボイチャウ氏と浅羽氏の関係、その経緯が日本語、英語、ベトナム語で説明されています。
ベトナムと袋井市を深く感じられる石碑を見に袋井市に行ってみるのも良いですよ。